当時の庶民の暮らしぶりがわかる 〜『下町風俗資料館(上野)』が一味違う理由

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東京にはいくつか”下町”と呼ばれる場所があります。

下町の定義はちょっと曖昧ですが、特に明治期になってから栄えた下町と言えば…

上野公園・不忍池

上野公園・不忍池

 

上野ですよね。

庶民の街としてのイメージも強い上野。もともとは寛永寺(徳川将軍の菩提寺)の敷地であり、江戸時代より花見の名所として庶民に愛されていました。

参考:上野公園の桜2019 〜撮影ベストスポットをさがせ

その後、明治になると寛永寺が焼失した事をきっかけに上野公園が誕生。上野駅も開業し、東京の”北の玄関口”となったんですね。

・・・

今回はそんな上野にある、明治〜昭和にかけての歴史を味わえる施設…

下町風俗資料館

瓦屋根が古風な建物

 

『下町風俗資料館』を紹介したいと思います。

※場所は不忍池の南側のほとり、京成上野からすぐの場所となっています。

ちなみに、下町だからなのか?分かりませんが、資料館は玄関を潜れば、終始アットホームな雰囲気が漂います。

誰でもウェルカムな感じなので、気兼ねなく入る事が出来ますよ。

昔ながらの井戸

昔ながらの井戸

 

この『下町風俗資料館』は2階建ての施設。1階部分はジオラマ風スペース、2階は資料・展示スペースとなっています。

※入口を抜けると、いきなりジオラマが出迎えてくれてテンション上がりましたね。

奥山商店

玄関の中まで入れます

 

こちらは高級鼻緒屋さん。

鼻緒(花緒)とは、下駄に使う足をひっかける紐の事。それ専門の店が昔はあったんですね。古き良き”東京の風景”を再現。

※このフロアには、主に”大正時代”をベースにした建物が並んでいるようです。

右手には駄菓子屋

右手には駄菓子屋

 

…こういう路地裏の感じ、ちょっとエモい。

左手には長屋が並び、窓の奥からは実際に三味線の音とかが流れてきて、すごいリアルに再現されているんですよね。

※この狭い路地を通るだけで、完全にタイムスリップできます。

駄菓子屋の内部

奥には居間も

 

…ってか、こういう駄菓子屋さんは昭和になってからも近所にありましたよね。

奥が住居スペースになっていて、玄関先で売るスタイル。今も残るたばこ屋さんとか酒屋さんもこれに通じる感じがしますね。

※ちなみに、お菓子もちゃんとその頃のものが並んでいてリアリティがありました。

銅壺屋

銅壺屋

 

路地の角を曲がった先にも、いくつか家が並んでいます。

こちらは『銅壺職人が住む家』の一部。家の一角に作業場がある感じです。カンカンやってる感じなんでしょうね。

※銅壺は火鉢に置く湯沸かし器の事らしいです。

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そして、一通り見終わったところで2階へ。

下町風俗資料館・2F展示スペース

2F・展示スペース

 

こちらは資料の展示が中心。

写真や新聞の切り抜き、戦時中のもの、そして上野の当時の様子などがわかる資料なども展示。適度に見応えアリです。

建物自体も少し古びていて、そこからもナチュラルな昭和を感じますね。

銭湯の番台

銭湯の番台

 

すぐに目に入ったのはコレ。

こちらは、実際に台東区にあった銭湯の番台を移築したもの。番台さんになった気持ちで座る事もできますよ。

※僕が見に行った時は、子供がここで遊んでいたので…座れず。番台ってなんか楽そうで、一時期憧れてました。笑

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この他、文化面に関する資料も。

写真があると分かりやすい

写真があると分かりやすい

 

大正時代、人気となった『浅草オペラ』の資料。

※僕は全然知らなかったんですけど、大正時代から日本人がオペラやってたんですね。資料を読んでみると、浅草にあったトキワ座(常盤座)で流行っていたようです。

この頃からオペラやってる日本人、ナウい。

震災から復興にかけて

震災から復興にかけて

 

…そして、関東大震災。

東京が焼け野原になった地震。実際に上野にもいろんな建物があったようですが、震災でほとんど潰れてしまったようです。

そのあたりがわかる資料もいくつか展示していました。

浅草も恵比寿も両国もボロボロ…

浅草も恵比寿も両国もボロボロ…

 

関東大震災直後の上野の様子

関東大震災直後の上野の様子

 

震災直後の上野もパニックだったようで、上野公園も上野駅にも避難民が押し寄せていました。

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そして、時代は昭和へ。

下町風俗資料館(太平洋戦争に関する資料)

「火垂るの墓」を思い出します

 

太平洋戦争に関する資料が並びます。

資料数自体はそこまで多くはありませんが、ピンポイントで興味深いものが展示されていたので、なかなか見応えがありました。

当時の庶民の持ち物(生活用品など)

当時の庶民の持ち物(生活用品など)

 

たとえば、中央に写っている『防空電球』は、黒塗りの電球。

これは空襲の標的にならないように、電球の周囲を遮光し、光が周囲に拡散しにくい工夫がされています。

…多分、電球の真下しか明るくならないヤツですね。

戦後・日本の居間

戦後・日本の居間

 

こういった戦中・戦後の庶民の暮らしぶりが分かる資料は、なかなか新鮮。下町風俗資料館ならではといった感じ。

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ちなみに、都内にこうした歴史資料館は多数ありますが、僕が行った中だと…

・江戸東京博物館
参考:『江戸東京博物館』鑑賞に4時間は必須…バケモノ級だわ

・深川江戸資料館
参考:下町の魅力が味わえる『深川江戸資料館(東京)』

はオススメなので、あわせて回ってみるのも良いですよ。

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この他にも、昭和中期の”子供のおもちゃ”も多数展示。

昭和20〜30年代の子供のおもちゃ

昭和20〜30年代の子供のおもちゃ

 

新幹線開業(昭和39年)の頃のおもちゃ

新幹線開業(昭和39年)の頃のおもちゃ

 

その頃の女子のおもちゃ

昭和初期の女子おもちゃ

 

という事で、いろんな角度から歴史を楽しめる『下町風俗資料館』に、皆さんも足を運んでみては?

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